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ポピュリズムの否定は、ポピュリズムの肯定と同じくらい危険

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Landsgemeinde Trogen 1814


ポピュリズムと聞くと、知的で理性的な市民よりも、政治知識を持たない感情的な大衆が増大することへのネガティブな側面がたびたび強調されているように思います。

しかし本当にそうなのでしょうか。ポピュリズムを選択するということにはどんな合理性もないのでしょうか。今回はアントン・ペリンカの「ポピュリズム:概念の経歴」[1]という論文がありましたので、それを読んで見たいと思います。

安全保障のジレンマ―安全は保障しようとするほどできなくなる?

8月15日に終戦記念日を迎えたこともあり、今回は、現在の日本の安全保障政策と憲法9条について考えてみたいと思います。

他国の軍事的な脅威があるなら、抑止力を高めることが必要だという主張があります。しかし、こちらの抑止力を高めることが、相手に軍事的脅威だと認識されたらどのようになるでしょうか。相手もまたさらに抑止力を高めようとするでしょう。そうなったとき、こちらもさらに抑止力を高めなければなりません。しかし相互に抑止力を高めあえば、際限ない軍事費を前に双方とも損をすることになります。

US and USSR nuclear stockpiles

少子化の社会的ジレンマ―子どもは持たないほうが合理的?


今日は少子化問題に取り組んでみます。前回と同様に、社会的ジレンマという観点にたって、少子化の原因は、ワガママでバカな人間が増えたためではなく、合理的で賢い人間が増えた結果であるという前提から考えてみたいと思います。

pregnant woman


選挙の社会的ジレンマ―選挙には行くのは非合理的?


多くの社会問題は、バカではなく合理的な人が引き起こす、という社会的ジレンマについて前回お話しました。この観点に立ってみると、選挙の投票率が低いという問題にも同じことが言えそうです。つまり投票に行かないのはバカな人間だからではなく、ちゃんと合理的な理由があるということです。

ですからここではあえて、「選挙に行く無意味さ」を考えてみたいと思います。そのことで改めて選挙の大切さもわかってくるでしょう。

Election MG 3455

社会的ジレンマ―社会問題を起こすのは誰か

a dilemma

社会問題が起きるのは、バカな人間がいるためだと考えられがちです。

しかし本当にそうと考えてよいのでしょうか。

社会的ジレンマという考え方は、社会問題を起こすのは、バカではなく、合理的な人間であることを想定します。

今回は、この発想からどのように社会問題が起こるのか考えてみたいと思います。